むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいます。
ある日、おじいさんは山へ竹を取りに行きました。竹やぶの中に、光っている竹が1本ありました。おじいさんはその竹を切って、中を見ました。中に、小さくて、とてもかわいい女の子がいました。おじいさんはびっくりしました。そして、女の子を家へ連れて帰りました。
おじいさんとおばあさんは、その女の子を「かぐや姫」と呼んで、大切に育てました。3人は毎日、一緒にご飯を食べたり、山へ行ったりして、とても楽しく暮らしました。3か月後、かぐや姫はとてもきれいな娘になりました。
ある日、5人男の子の人がおじいさんの家へ来ました。
「私はかぐや姫と結婚したいです」
しかし、かぐや姫は誰とも結婚したくなかったですから。、男の人たちにとても難しいことを言いました。
「世界で珍しい物を私に持って来てください」
5人は一所懸命探しました。しかし、珍しい物は、どこにもありませんでした。
ある日の夜、おじいさんとおばあさんはかぐや姫の泣き声を聞きました。おじいさんとおばあさんはとても心配しました。
「かぐや姫、どうしましたか」
「私は月へ帰ります」
「月?」
「はい、私の家は月にあります」
かぐや姫は月で生まれたお姫様でした。おじいさんとおばあさんはとても驚きました。
かぐや姫は次の日の夜、月へ帰らなければなりませんでした。おじいさんとおばあさんはかぐや姫と別れたくなかったですから、とても悲しかったです。
夜、月から大きな牛車が下りてきました。
「おじいさん、おばあさん、長い間、ありがとうございました。私は月へ帰ります。さよなら」
かぐや姫は迎えに来た牛車に乗って、月へ帰りました。